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執筆者の写真konkomienet

20210405_元旦の心と幸せのクローバー_連合会の日ブログ記事

「元旦の心と幸せのクローバー」

金光教松阪教会在籍信徒 山路雄紀(青年部長)


 県の青年部の部長をさせていただいております、松阪教会の山路と申します。昨年度は青年部の活動として青年ミーティングを行わせていただきました。コロナ禍においてどのように進めていくのか、はたまた中止すべきか考え、何とか各教会の先生方、参加者の方のおかげで無事開催させて頂けたこと、この場をお借りして感謝をお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。


 さて、コロナ禍になって出かけることが少なくなり、TVやユーチューブを見ることがほんとに多くなりました。そんな方も少なくないのではないでしょうか?「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「どうも○○です!!」「○○と申します、、、、」どの番組も挨拶から始まるものがほとんどです。挨拶っていうのは本当に大切ですよね。良くも悪くも挨拶がその人の印象を決めてしまう。また、一緒に生活している人同士なら、その日の調子がよく分かってしまう。どんな時もどの人にも気持ちのいい挨拶をされる方が本当に素晴らしいと思います。そんな人になりたいものです。

 「一日一日を元旦の心で」という御教えがあります。と言っても深い内容は知らず、松阪教会の青年部で御教えカルタを作るときに少し触れただけですが、なぜか心に残っています。「あけましておめでとう」という気持ちで挨拶が出来たらいつもいい挨拶が出来るのではないか、、、そして一日一日をもっと大切にできるのではないかと思いつつ、時々心の片隅からひょこっと出てくる御教えです。そのひょこっと出てくることが多いのはリアル正月から数カ月、新年度、と限られていますが、今後も大切にしたいと思います。


 少し話は飛びますが、中高生時代の自分の中でのちょっとした出来事をお話ししたいと思います。見つければ幸せになれるという「四つ葉のクローバー」を犬の散歩のたびに探していました。初めて見つけた時の嬉しさは、何かとてつもない宝物を見つけたかのような気持ちでした。(今思うと何がそんなに嬉しかったのだろうと思いますが、、、)散歩のたびに探していると次第に見つけるのが得意になり、毎回一つ、二つ見つけて帰るようになりました。時には五つ葉、六つ葉なんかも見つけて、しおりを作ったりしていました。完全な自己満足でした(笑)。そうやってたくさん見つけられるようになって、いつの間にか「形のいい四つ葉のクローバー」を探すようになっていました。そしてせっかく見つけた「四つ葉のクローバー」も「なんや変な形、、、」と思うようになってしまっていました。その後なかなかいい形のクローバーには巡り合えず、「つまらんなぁ」と思うようになり、探すこともしなくなりました。

 しばらくして何がきっかけだったのかは忘れてしまったのですが、「せっかく四つ葉のクローバーを見つけても幸せに感じやんくなっとる」と気づき、「どんな形だろうが幸せと思えないということは、ほんとに損なことだ」と思うようになりました。そしてこれは生活にも言えることだと思うようになり、携帯の未送信メールの欄にそのことを記したことをよく覚えています。子どもながらに「幸せって何だろう」と精一杯考えていたのだと思います。


 今コロナ禍で「幸せ」「ありがとう」と思うことが、何もなかった時よりも多くなった方もいて、反対に「何言ってんだ、幸せもなんもないわ」という方も少なくないと思います。正直自分はというと、楽しめるものを見つけてやってみる自分、やりたいと思うことにも体が動かず、ただいたずらにスマホの画面に目を奪われ、時間の経過に身を任せてしまっている自分。ハーフ&ハーフという感じです。

 先ほどお話しした中高生時代、親は金光教の教会によく行っていたのですが、自分は宗教というものと正面から向き合うことはなく、単に生活の中にいるものくらいでした。毛嫌いせずにいられたことで、今はこのように県の青年部の部長として関わらせていただいております。そして連合会長から「ありがとう」を題材に何か文章をと言われなかったら、この出来事を思い出すことはあっても向き合うことはなかっただろうと感謝しています。


 生活の中での一つ一つの出来事を見つめ直し、本当は何気ないことも「幸せ」と思うようにすることで、隠れている幸せに気づいて、生活が豊かになっていくのではないでしょうか。そして、「一日一日を元旦の心で」会う人会う人に挨拶し、生活していけたら、その気付きを少しは長く持ち続け、生活が、生活に向かう心が、少しでも豊かになっていけばいいなと思います。こんなことは金光教のみならず、すべての宗教を信仰されている方はもちろん、信心していなくても気付いて実践されている方も多いと思います。それでもこのコロナ禍で再認識していきたい。そのように思い、ここに記させていただきました。



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