konkomienet
2023/04.05 こころの点検/連合会の日ブログ記事
金光教柿野教会 倉田信弘
先日、ある方が、次のようなことを話してくださいました。
その方は、季節の花で有名な寺院へ花見見物に行って、花見の後、本堂の出入り口まで行くと、下駄箱のところに「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」(履物を揃えてお上がりください)と書かれていました。
その後、本堂へは上がることなく帰路についたのですが、途中、ふと以前テレビで放送された「大本山 永平寺」を思い出しました。その中で、若い修行僧が老師に禅問答を挑む場面があり、一人の修行僧の「仏があるというのなら、見せてください」との問いに対する老師の答えが「脚下照顧せよ」でした。画面には老師の言葉に合わせ「我が心をふり返りなさい」という意味のテロップが流れていました。改めて辞書で調べると、「足元をみなさい」履物を揃えましょう」という使い方に止まらず、「我が身、我が心を顧みる」ことの大切さを教えている言葉であることが分かりました。と言われました。
私も以前、買い物に出かけた時のこと、街中の休憩スペースに掲示物があり、次のような言葉が書かれていました。
~心の鏡の巻~
1・高いつもりで低いのは 教養
低いつもりで高いのは 気位
2・深いつもりで浅いのは 知識
浅いつもりで深いのは 欲
3・厚いつもりで薄いのは 人情
薄いつもりで厚いのは 面の皮
4・強いつもりで弱いのは 根性
弱いつもりで強いのは 我
5・多いつもりで少ないのは 分別
少ないつもりで多いのは 無駄
出典はわかりませんが、我が身を振り返る上で、おもしろい言葉であると思いました。
「見ること、見ること、自分を見ること」という先師の言葉があります。自分のことは、分かっているようで、分かっていない、気付いていない部分、出来ていない所の多い私たちではないでしょうか。我が身を顧みることの上に、参考になる言葉だと思われました。
Comments