2023/10.05 都会生活つれづれ /連合会の日ブログ記事
五十鈴川教会 中谷智美
三重県伊勢市に生まれて、伊勢市で年齢を重ねてきた私が、還暦を過ぎた平成31年の春に埼玉県所沢市に住まいを借りて、さいたま新都心で仕事をすることになったという、何とも不思議な転機を迎えました。
埼玉県所沢市は伊勢市より3倍弱の人口ですが、大きな都市と言うより、とても住みやすい地域だと思っています。伊勢市では、車が無いと不便なので、出かける時には、先ず車のキーを手に取りますが、こちらでは、交通網が整備されているので、歩くことが多くなりました。最初は人の動きや流れについていくのが大変でした。高齢の方々もサクサク歩いていることに驚きましたが、おかげさまで少しずつ慣れてきました。
自宅から勤務先まで、乗り換えを含めて一時間ほどあります。その道中、通勤電車を含めてすれ違う人々は、数百人、数千人、数万人。一人一人の人生や背景があるのだろうなぁと思いながら通勤しています。コロナ感染症の情報が毎日ニュースになっていましたが、東京では一日5,000人、多い時には、20,000人の報道に驚き、東京は大変な事になっていると思われて心配をされていましたが、電車の一列車には何千人と乗り合うので、感染する可能性は少なかったです。
コロナ感染症で外出自粛があった頃は、テレワークの導入があり、職場で2人くらいの接触があるだけで、数日間人との会話がありませんでした。おしゃべりな私が、誰とも話すことがなく、共有することもできないことは拷問に近い苦行でした。
その中でも、一人、二人と知り合う方が出来てきました。たまたまの出会いがあり、新たな繋がりが生まれました。どの土地でも、どの職場でも、食材を購入するのも、ドラッグストアでの買い物も、販売員さんやスタッフさんとのかかわりがあります。 一人ではない、一人だけで生きていない。そう思った時にほっとしました。
伊勢から所沢へ転居するにあたり、知らない土地での生活や、環境の変化には何も不安はありませんでした。金光教の教会は、全国各地にありますので、関東圏に教会があるという事が安心できるとの思いがありました。
私は、物心ついたころから金光教五十鈴川教会にお参りをしてきました。様々な出来事を経験し、人生の節目で起きてきたことを乗り越えてきました。自分で道筋を決めているのではないのですが、神様が道を付けてくださっていることを確信しています。
教会へ参るのに、何の抵抗もなかったのは、何故なのか解りませんでしたが、教会へ参拝をすることは、「私が行く」というのではなくて、「神様が引き寄せてくださった」からで、神様と繋がっていたからこそであると、今になってわかります。
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